1995年 3月


私達は卒業した。

夏来くん来なかった。


まだ私は立ち直れてなかった


始めて本気で恋をして

ずっと一緒にいれると思ってた人だから


本当に辛い。


夏来くんがいなくなってから

まともに人と話してもない

でも香織はずっと側にいてくれた

本当に感謝してる。

ありがとう



卒業して私は一人暮らしの

準備を始めた

そんな日、

香織が私の家に来た


「ちょっと悩んだんだけど
やっぱり梨桜には言っとくね」

「うん。どした?」

久しぶりに話した気がした

「私…赤ちゃんできたみたい」

「えっ?赤ちゃん?!」

「うん…」

「お…っおめでとう!!」

思わず立ち上がった

「梨桜?!ヒックありがとう…」

「香織?」

はじめて香織が泣いるところを見た

「香織が喜んでる姿みると
嬉しくなっちゃって…」

「なるほどね」

「私、頑張るね!」

「私もできる限りサポートする」

「ありがとう…」

久しぶりに香織とちゃんと話した


それから香織に夏来くんの

意味深な行動とネックレスの

話をした。

「きっと神田は
決めてたんだろうね」

「そうなのかな…」

「多分」

「止めたかった…
気付なかったよぉ…」

涙が溢れた

「きっと止めてもダメだったと
思うよ。
神田にもなにか理由があったんだよ」

そう言って励まされた