トントントンっと階段を駆け上がってくる音がすると、ガチャッと扉が開き、お兄ちゃんご飯出来たよ!と可愛い声が後ろから聞こえた。


「うるせえなー……」


俺は瑞樹の方を向き、驚いた。


いや、何というか……
まじで瑞樹って誰の子なの?


あり得ないだろ
あんなクソババァから、こんな可愛い子が生まれるわけがないだろ!


「……お兄ちゃん?」


「……あ、後で食べる」


「うん、わかった!」


瑞樹はそう言うと、部屋を出て行った。


後でクソババァに、瑞樹のこと聞くか……