部屋に戻るとは言ったものの、する事がなく
ただ無駄に時間が過ぎていくだけだった。


私はもう一度、台所へ行き
晩御飯の手伝いをする事にした。


「あら、由香里。もう大丈夫なの?」


台所へ行くと、お母さんが優しく話しかけてくれた。


「うん、もう平気。それより早く作り終わらせよ!」


私はそう言うと、急いで晩御飯を作り終わらせた。


テーブルにハンバーグやサラダなどを置き、お父さん達の帰りを待った。



「ただいまー」



玄関から懐かしい声がし、私は急いで玄関へと向かった。



「お父さん!」


「おぉ、由香里。ただいま」


私はお父さんに抱きつき、懐かしい香りに心が和んだ。


「由香里、急にどうしたんだ?」


「なんか、お父さんに抱きつきたくなって!」


私は涙が出そうなのを我慢し、お父さんと一緒にリビングへと向かった。