でもどっち道、俺は生きれるみたいだし
一応は神様に感謝しよう。


あ、そういえばさぁ、と神様は言うと
俺の方を向き、不満そうな顔をしながら俺に言った。


「願い星地蔵に使った、あの汚ないボロ雑巾とゴキブリの死骸が入ったバケツで地蔵を拭くのは許せないな。
だから、罰として今年発売のキングオブハーツ買ってよね!」


あ、やっぱりバレてたか。


「もし買わなかったら、どうなるの?」


神様はにっこり笑い。



「そく、あの世逝きにしてあげるよ。もれなく地獄逝きの切符を付けてね。」


この神様ならやりかねないな……


「絶対買います!」


「やったね、契約成立!それじゃあ、君の部屋までの通路を繋げるね」


神様はふぅ、と一息つくと、ティー・フィナーレと叫んだ。


「おい、なんだよその呪文は!絶対、魔法少女まのか☆マノガのアニメ見てパックただろ!」


「ち、違うし…たまたまだし。それより通路繋げたんだから早く帰れよ!
神様はこのあと一狩しに行くんだからさあ。ささっと消え失せてくれないかな?」


「言われなくても帰るよ!……それと、色々とありがとう。」



俺はそういい残し、神様が繋げた通路を歩いて帰った。