その後も俺は走った。 走って走って走り疲れ、気がついたら辺りは夜になっていた。 もう莉緒ちゃんの姿は見当たらない。 トボトボと歩いていると、前方から眩しい光がきて 強い衝撃を受け、気がつくと俺は宙を舞っていた。 あぁ、俺死ぬのか…… 短い人生だったな。 俺はそう思い、瞼を閉じた。 あれ? 落下する衝撃の痛みがない。 俺は瞼を開き、辺りを見渡した。