なんだかスカッとしねえ。
早く帰りてえわ。
隆史の野郎の次は、悠とかいう糞イケメン野郎かよ、くたばれッ!
「今度また、うちにおいでよ」
「え、いいの?」
はぁ?
何言ってんだよ、日本語でおk何ですけど。
クソ野郎、早く莉緒ちゃんから離れろよ。
じゃあなきゃ噛み付くぞ!
なあ莉緒ちゃん、こんな奴ほっといて早くお家帰ろうぜ。
と思いながら莉緒ちゃんの顔を見たら……
あぁ、これは恋してる乙女の顔ですわ…
ははっ、こりゃあ勝ち目ないよな……
今まで純粋に恋をした俺が馬鹿みたいじゃないか。
必死になって神様に願い事をしたら、犬の姿にされ、莉緒ちゃんは悠とかいうイケメンに恋をしているとか
なんかバカバカしくなってきたわ。
気づいたら俺は、莉緒ちゃんから逃げるように走って何処へと向かった。
行くあてなんてないのにな。
後ろで莉緒ちゃんがマカロンと言いながら追いかけて来ているけど、俺は無視して走った。
