願い星地蔵




俺が犬になってから3日はたった。
まあ、犬の生活も悪くはない。


その理由は毎日、莉緒ちゃんの顔を見れ、そしてモフモフされ。
そのうえ、莉緒ちゃんの生着替えまで……やべぇ、ヨダレがでた。


か、勘違いしないでよね!
俺は変態ではなく、変態という名の紳士なわけで
決して下心なんてないんだからね!


それに大分、犬にも慣れたしな。


「ただいまー」


お、莉緒ちゃんが帰ってきた!


「マカロン、明日は学校休みたい。なんか隣のクラスの男子が自殺したみたいらしくて」


へぇー
最近、自殺って多いよな。
ほとんどの理由が友達が出来ない、つまらない、夏休みの宿題終わってない。よし、死ぬわって理由で……
もっと命を大事にしろよ、とか言うと偽善者乙って言われるんだろうな。



「だから明日は、悠くんとデートするんだ!」



そうなんだ、悠くんとデートするんだ。
え!悠くんって誰!!
おい、聞いてないぞ。
莉緒ちゃんには彼氏いないって……あ…



まさかね…いや、ただでさえ天使の莉緒ちゃんがビッチな訳がない。
俺はそう信じたい!