「おっせぇぞ春!」 最初に俺を出迎えたのは、呆れた表情を浮かべた敦だ 「おはよう、敦。」 「優雅におはようじゃねぇよ。ほんとにお前朝弱いよなぁ…。」 あとは完璧なのに、と敦は愚痴を溢す 「春の寝坊を見越して早めに登校してる俺らの身にもなれよ。雫ちゃんと起こしてんのかよ?」 「あら、私を疑うなんて良い度胸してるじゃない敦?」 ヒィ、と悲鳴を上げたがもう遅い 敦の目の前には…黒いオーラを纏った雫 あーあ、朝っぱらから… 「まぁまぁ、ほんとに遅刻しちゃうし、そろそろ行こう?」