「いーからいーから。」とニット帽はそう言って、俺を立ち上がらせた 「俺、お前探してたのよ。いやぁ間に合って良かった。」 「…俺を?」 何で、と聞くより先に 新たに沢山の触手が俺たちの周りに現れる 「!」 クソ…まだこんなに…!! 「ここでだべってる暇無さそうだな。とりあえず、ついてこいよ。」 そう言ってニット帽は俺の腕を掴んだ が、俺はその手を振り払う 「俺だけで逃げる訳にはいかない。この先に…もしかしたら俺の友達が「…春?」