「…失礼しまーす。」


渋々扉を開ける


すぐに視界に入る、テーブルに置かれた試験管の数々

そして、部屋を多い尽くしている大量の資料


「いらっしゃい、待ってたわ。」


奥から、コーヒーを片手に持った鉄仮面に出迎えられた


俺はゆっくりドアを閉める


「…?」


何だ、この匂い…


部屋中にこもっている微かな匂い


薬品か何かかと、俺は結論付けた


「さっそくだけど、この資料を棚に全てしまってもらえる?」