まるで前から分かってたように、倉崎は笑った 気が付けば、もう昇降口に来ていた 「学年トップの貴重な意見が聞けて参考になったよ。じゃあまた明日な、二宮。」 「…あぁ。」 手を振って、俺は倉崎に別れを告げる 倉崎は何も変わらず、玄関から出て行った 「…何だ、アイツ?」 変な奴だな そう答えを無理矢理出して 俺は重い足を引きずって理科実験室に向かった