俺の言葉に
黒髪短髪の、倉崎はコッチを向いた
「あぁ。もう疲れたしいいかなって。」
「疲れたって何だよ。さすが、秀才は言うこと違うな。」
すると、倉崎は肩を竦めた
「そのセリフ、学年トップの二宮だけには言われたくないな。」
その言葉に、俺は苦笑いしか出来なかった
昔、渚おじさんと美優さんに「頭脳は華じゃなく海に似てほんとに良かったな。」って心の底から言われた事がある
その瞬間、母さんを哀れに思ったのは言うまでもない
「どうせ二宮、あの辺鄙な実験室行くんだろ?途中まで一緒に行こうぜ。」
「あ?あ、あぁ…。」
思ってもよらない展開に、俺は一瞬動揺しながら
俺達は教室から出て行った


