ーー いいなぁ…おれものうりょくしゃだった らよかったのに…ーー いつの記憶から分からないくらい遠い昔 俺は誰かにそう零していた 能力者になれば 皆を護ることが出来る 誰も悲しまずに済む そう思ってた筈なのに いつからか、能力者は異端者だと罵られるようになった 能力者を恐れ 同時に、哀れみの目を向けるようになったのは 間違いなく…俺もだったーー