「…え?」どこからか、声が聞こえた気がした けど私の周りは、皆絶望でうずくまっている …幻聴? 『柚子…。』 また聞こえた それに、この声って… 『柚子…柚子…。』 「な、なぁ…。」 「えぇ…この声…。」 敦と雫も声を上げる 少しずつ、他のみんなも顔を上げた 嘘… だって…この声… 「…春?」