視線が一気に俺に集中した 外部からの攻撃は効かない 氷を破壊しての救出は不可能 けどそれ以外…どんな方法があるっていうんだ? ドクンーー少しずつ速くなる鼓動 まるで何かに急かされているように感じて、俺は一歩ずつ足を進める 「春…?」不思議そうに俺を見つめる亜未達 そんなもの、何一つ気にもならない位 俺はただ、感じるままに動いていた ドクンドクンーー鼓動が極限に速くなった…その瞬間 ーー…ありがとう、春ーー