「う、うわぁぁぁ!」


「ぐっ!」


また1人、黒色の制服を身に纏った男が血を流しながら倒れて行く


彼が被っている黄色のフードは、能力者協会軍事部隊の証


協会の中で戦闘を担当する彼等をいとも簡単に倒したのは…そばで拳銃をクルクルと回す1人の女


黒い服に黒色の帽子を深く被った女は、1度クスッと笑った


「あーあ…能力者なんて弱っちいやつばっかじゃん。」


よくこんなので、魔物から護ると言えたものだ


その言葉は言わせて貰えなかった


シュッと風が鳴った瞬間、女は即座に後ろに飛ぶ


さっきまで自分がいたところで、空気が爆発した


「遅い。」