俺の怒鳴り声に、一気に部屋が静まり返った
「亜未や風の気持ちは分かる。だけど『俺』だって、同じ気持ちだったんだ!平和になった世界で、2人に幸せに生きて欲しいって…。その中に『俺』が居ないのは悲しいけど、2人が笑ってくれたら、それでいいって…。
だから『俺』は…ーーー!?」
一瞬、我に返った
俺…今、何を…
「何を言ってるの、春?」美優の声に、俺は周りに視線を移した
皆、不思議なものを見るような目で俺を見ている
ただ1人、渚は「やっぱりな。」と呟いて
俺の腕を掴んだ
「!なぎ「誰だよお前。」
!
「えっ…?」俺は一歩後ずさりする
皆も、俺と渚を交互に見ていた
「春に聞いてんじゃねぇ。春の中に居る…お前の事を聞いてんだよ。」


