フォォ、と俺の周りを風が纏う
おかけで、衝撃は緩和され俺の動きは止まった
…この風…
「美優!」俺が後ろを振り返ると、星組のみんなの姿があった
「何で…。」
「何でじゃねぇだろこのバカ!」
「!?」渚の暴言に俺は驚きを隠せなかった
相変わらず言葉が悪い…じゃなくて!
「どう見てもお前1人で何とかなる相手じゃねぇだろ!んな事もわかんねぇのかよ!」
「…それは…。」
それ位、自覚してる
いや、そう感じたのはついさっきで
最初はそんな事考える余裕もなく…ただ感情的に飛び出してしまった
「…戦う理由は、人それぞれだ。」
愁の声に俺は顔を上げた
「この大樹と戦う理由は、お前にしかないのかもしれない。
けど、仲間の内誰かにその理由があるのなら…俺達全員でサポートするのは当然だ。」


