「くそっ!どうなってんだよ!!」 直が側にあった壁をガン!と蹴る 外は得体の知れない樹の暴走 それを追いかけて行った春 春の様子は明らかにおかしかった まるで…誰か違う存在がいた気がして… 「とりあえず、春を追いかけた方が!」 「いや、たぶん協会の他の部隊もこの異変に気付いてる筈だ。指示を待たずに俺達だけで動く訳にはいかない。」 愁の言葉に、美優は言葉を詰まらせた 他のメンバーも、愁の言葉は正しいと嫌でも理解してしまった けど、春が…! 「…葵ちゃん、春の行方を追えるか?」