「え?」俺は顔を上げた
「全員が納得する方法なんて世の中にはねぇんだ。少なからず、犠牲者は出る。そうやって世界は進んできたんだ。」
そう言い切るstayに、俺の中で何かが切れた
「だからって、関係ない奴等が死んだっていいのかよ!?能力者は、非戦闘員を護る為に存在してんだろ!だったら「お前がそう思うなら、それでいいだろ。」
「…は?」俺は首を傾げた
stayの言葉が、理解出来なかった
「ならお前が、ソイツ等を全力で護りゃいい話じゃねぇか。」
「…。」俺は何も言えなかった
「だが、能力者も神じゃねぇ。犠牲者も出るし、傷付く奴等も出るだろう。けど、お前が正しいと思ってした事は…必ず向こうも答えてくれる。
甘えんな、春。誰になんと言われようが、お前の信念を貫け。それが、誰かを護る為に必要な覚悟じゃねぇの?」


