「…ども、了解っす。」


携帯の通話を切って、stayは來の方に向き直る


「全員、無事保護出来た。今は秋山を中心に特殊部隊の奴等の治療を受けている。」


stayの報告に、來は窓から目をそらさずに「そう。」と反応した


「…これで、満足か?」


stayの少し冷めた口調


あそこに星組を送り込めば、こうなる事は予想出来ていた


出来ていて尚…來はわざとあの地区に星組を出動させた


狙いは…今回の元凶である魔族と対峙させること




アイツ等星組は、自分達の強さを過信している傾向がある




そりゃ、今までアイツ等は難なく魔物を倒してきた


アイツ等に敵うやつなんていなかった


そんな自信から生まれる…油断


今回、そんな生半可に殺らせてくれる相手じゃない


けど、油断しているアイツ等には口で言ったところで聞かない


だからこそ…わざとアイツ等を対峙させた


自分達との実力の差を、分からせる為に…


「お前のやり方に反対はしねぇけどさ、一歩間違えたらアイツ等…死んでたんだぜ?」