気がつくと、俺は魔族にそう向かって叫んでいた 『フウ』、その名前を聞いた瞬間 魔族の視線は俺に向かう 「…春?」 「…え?」 俺…今…何て? 「…これは驚きましたね。まだ、『彼等』に繋がる人物がいたとは…。」 魔族の瞳が、一気に冷たくなった 周りをまとう空気も一瞬にして変わる え、え? 『彼等』…? 「よく見れば…確かに君は『あの少年』とよく似ている。 危険分子になる前に…今度こそ完全に私の前から消えて頂こう。」 何が起こったかちゃんと理解する前に 俺の目の前が爆発した