「っ…ぅ…。」渚はゆっくり起き上がる が、衝撃が強すぎたのか頭から血が流れていた 何が起こったんだ…? 全然、何も見えなかった… 「あぁ、別に気に病む必要はありません。あなたは普通の人間よりはとても速いです。 ですがこの魔族の身体の方が…それよりも速いというだけ。」 魔族はそう微笑みながら言った アイツを見る度に、何故かさっきから胸の奥が苦しい どこか…どこかでアイツを知っている気がするのに… ーー~!!ーー 誰かが、そう呼んでる そんな気がするのに…何で… 「…止めろ、『フウ』!」