「え?」 「なっ…!」 すぐには、目の前の事を信じられなかった 渚の攻撃は完璧だった あのタイミングなら、奴は防ぐ事も避ける事もできない筈 なのに… 渚の炎は、奴の人差し指一本で相殺されていた 「馬鹿な…。アイツ、いつの間に…。」 星組で一番反射神経が良い愁でさえ、奴の動きが見えなかった さらに、渚の炎を指一本で止めるなんて… 「遅いですね。それで全力ですか?」 その言葉が耳に届いたのと同時に 渚が、地面に向かって堕ちてきた 「っ…渚!!」