尖った耳は、魔族の象徴
じゃあ、アイツは…
「っ、お前…今回のターゲットか…!」
渚がとっさに構える
その言葉に、ソイツは「ふむ。」と珍しそうに俺達を眺める
「私の城の近くが煩いと思って来てみれば…人間同士の争いですか?何と醜い…。」
ハァ、とソイツは呆れたようにため息をついた
「本当に君達人間は愚かな生き物だ…。そう焦らずとも、直に私が葬るというのに…。」
「「!!」」
「あ?」
渚の声色が変わる
「失礼、気を悪くしたのならお詫びしましょう。」
「別に構わねぇよ。葬られんのが自分だって気づかない位のおバカさんなんだからな。」


