予想外の攻撃に、俺は避けることも出来ないで炎に襲われた
その反動で数m先に飛ばされる
「「春っ!!」」ガン、と無理矢理反学園勢力を蹴散らして
愁と渚が駆け寄ってきた
「春、大丈夫か!?」
「っ…ぅ…。」
身体中が痛い
クソ…油断した…
「'命の水'」
ポゥ、と愁の能力に包まれる
少しだけ…痛みが和らいだ気がした
「どうだ、愁?」
「思ったより火傷が酷い…。俺の力じゃ応急処置程度だ…。早く、柚璃に診せた方が良い。」
チッ、と渚は舌打ちをついた
痛みに耐えながら、俺は倉崎を見つめた
「…倉崎。」
俺を見据える、冷たい瞳
知らない
あんな倉崎…俺は知らない
「…倉さ「おや、お取り込み中でしたか?」


