ゴォォォ、と音を立てて竜巻は消え去った



「終わったか、美優?」


「当たり前でしょ。こんな奴等に殺られるわけないじゃない。」


美優の黒髪はサラッと靡いた


「だよな~。」と直はコキッと凝っていた肩を鳴らす


「結構この辺りは片付いたんじゃねぇの夾?」


「まぁ気配も大分消えたし、あとは面倒くせぇけど非戦闘員でも探して…ーードガァ


夾の言葉を遮って、どこからか凄い音が聞こえた


「何!?」

「あれ…愁達の方じゃねぇか!?」


音が聞こえた方には、煙が上がっている


あの一帯は、愁達が向かっているはず…


「何か、嫌な予感がするぜ。」


「行くぞ。」


「えぇ…。」


嫌な胸騒ぎを覚えながら


3人は走り出した