「「!!!」」みんなの目の色が変わった
「魔族が、能力を!?」
「んなバカな…。能力は人間にだけ許された力なんじゃねぇのかよ!?」
ダン、と直は地面を蹴った
「…能力を使う、得体の知れない魔族…。」
「そう。これはコチラでも全然正体を掴めていない。君達は、世界の最後の希望だよ?
なのにそんな得体の知れない敵にそう簡単に向かわせられない。」
「…。」來の言葉に、愁は何も言わなかった
…來って、案外俺達の事考えてくれてるんだな…
ちょっと意外だ
「だから、これだけは約束して。もし、その魔族と出会ったとしても…無闇に戦闘は起こさないで。
君達は、失うわけにはいかない。」


