「能力を使う魔族、か…。」



今までの報告書をデスクに置いて、來は窓から外を見た



…軍事隊最強部隊のA班からのデータによると、今回の元凶は魔族1人のみ


だけど、『彼』は能力が使えるという異例な存在


能力は、魔物と対抗するために神が人間に与えた力


魔族である彼にはそんな力必要ない筈なのに…




…この時代の志穂は、その原因でさえも夢で視ていた?



「どうした、來?」