哀れな敦に、柚子は助け船を出す 柚子の言葉に、雫はチッと舌打ちの後「仕方ないわね。」と諦めた コイツ、舌打ちって… お前こそ、そんなとこが美憂さんに似たのが残念だ 「柚子の言う通りにしてあげるわよ。ホラ、さっさと歩きなさい。」 「ハイ!ただいま!!」 そして敦は雫に従い足を進めていった なんだかんだ言ってアイツ等は仲が良いしバランスも良い そして敦が雫を好きなのはバレバレ もういっそのこと早く付き合えと思っている 「春!」柚子の声に、俺は首を傾げながら振り向いた 「…おはよ!」