「鈴蘭(すずらん)!」


どこからか声がして、私の手を握った。やぶった写真と一緒に。

「すみれ…。」

「鈴蘭、なにやってんの?」
と、私の顔を見た。


真っ正面から、その真っ直ぐな瞳で。