「ありがとうございましたー!」 グラウンドから、大きな声が聞こえた。 私としょうたろうは、その声に振り向いた。 サッカー部だ。 しょうも、サッカー部だったな…。 グラウンドから、サッカー部員がぞろぞろと出て来た。 その中に、しょうを見つけた。 「…あ」 「ん?」 「な…んでもない!行こう!」 私は歩き出そうとした。 「…しょうじゃん。」 「…うん。」 「行ってきなよ。」 「でも…。」 「いいから。」 「うん、ありがと。」 私は、走り出した。