一時間目の授業は数学。
数学の先生は、カマキリみたいな顔をした小柄なおじさんだった。
わたしは、新しいノートに黒板に書かれた数式を書き取っていく。
これは、前の学校でもう習った数式だ。
それに気が付いて、少し手を休ませることにした。
ふと教室を見渡すと、真剣にノートをとっている人や前後左右の友人とお喋りに花を咲かせている人もいる。
そして、窓際に視線を移してみた。
わたしと同じ横の列で1番窓際の席に座っている男子が目に入った。
わたしと同じ横列は、彼しかいない。
彼は肘をついて、窓の外を眺めていた。
短い黒髪が太陽の光で自然な茶色に見せている。
鼻筋が通っていて、キレイな横顔だ。
彼のことを見つめてしまっている自分に気が付き、なんだか恥ずかしくなって、慌てて黒板に視線を戻した。
顔が赤くなっている気がして、髪で顔を隠し、ノートをとっているフリをした。
数学の先生は、カマキリみたいな顔をした小柄なおじさんだった。
わたしは、新しいノートに黒板に書かれた数式を書き取っていく。
これは、前の学校でもう習った数式だ。
それに気が付いて、少し手を休ませることにした。
ふと教室を見渡すと、真剣にノートをとっている人や前後左右の友人とお喋りに花を咲かせている人もいる。
そして、窓際に視線を移してみた。
わたしと同じ横の列で1番窓際の席に座っている男子が目に入った。
わたしと同じ横列は、彼しかいない。
彼は肘をついて、窓の外を眺めていた。
短い黒髪が太陽の光で自然な茶色に見せている。
鼻筋が通っていて、キレイな横顔だ。
彼のことを見つめてしまっている自分に気が付き、なんだか恥ずかしくなって、慌てて黒板に視線を戻した。
顔が赤くなっている気がして、髪で顔を隠し、ノートをとっているフリをした。
