月と太陽

どうやら、お父さんは心理カウンセラーをしているらしい。

以前は心療内科に医師として勤務していた時期もあるそうだ。

だからお母さんと亜利沙は、明らかに情緒不安定のわたしをお父さんに診断してもらうために連絡したらしい。

診断結果で病名までは教えてくれなかったが、わたしは特に気にならなかった。

心身共に安静にする必要がある、それを教えてもらえただけで十分だった。

「しずくちゃん。もし良かったら、うちで一緒に暮らしてみたいかい?」

お父さんの提案に開いた口が塞がらなかった。

まさか、そんなことを言われるとは思ってもいなかったからだ。