月と太陽

お父さんの質問は、そんなに難しいものではなかった。

ちゃんと睡眠はとれているか、とか。

よく涙は出るか、とか。

息苦しくなったことはあるか、とかだ。

わたしは正直に質問に答えていった。

幾つかの質問に答えると、お父さんは「わかった、ありがとう」と言って、何かに納得したように二度頷いた。

亜利沙とお母さんの視線がお父さんに向けられていた。

わたしは何がなんだかさっぱりわからず、お父さんと亜利沙、お母さんを順番に見た。

「しずくちゃん」

落ち着いた声でお父さんがわたしの名前を呼ぶ。

わたしは「はい」と返事をした。

「今まで色んなことを頑張り過ぎたようだね」

お父さんの言葉に、わたしは涙した。

くしゃっと顔が歪むほど泣けてくる。

自分のことを、辛さをわかってもらえた気がして嬉しかったのだ。