月と太陽

わたしの存在に気付いたタケルのお母さんの反応が恐かった。

受け入れてもらえなかったら、どうしよう。

そんな不安は、あっという間に消え去った。

「あら、しずくちゃんね。いらっしゃい」

そう言って、お母さんはわたしに笑顔を見せてくれた。

亜利沙と涼が先に家に上がり、奥へと進んで行く。

家の中は、木の温かさが感じられるような造りになっていた。

シンプルですっきりしていて、無駄な物がない感じだ。

「さぁ、あがって」

お母さんはそう言うと、スリッパを出してくれ、ニコッと笑うと亜利沙たちと同じ方向へ歩いて行った。

タケルはわたしの緊張した様子に笑うと「肩の力抜きなよ」と言った。