月と太陽

学校の外へ出ると、門の前に黒い車が停まっているのが見えた。

タケルはその車へ向かって歩いて行く。

そして、その車の後ろのドアを開けた。

タケルはこっちを振り返ると「乗って」と言った。

車に近付いて気付いたが、助手席には涼が乗っていた。

「いいの?」

わたしの問いにタケルは乗るよう目で合図をする。

「お邪魔します…」

そう言って遠慮がちに後部座席に乗り込むと、運転席に座る長い黒髪の女の人が目に入った。

彼女はかけているサングラスを外し、こっちを向いた。

「こんにちわ、しずく」

運転席に座っていたのは、涼の彼女である亜利沙だった。

わたしが奥へつめると、タケルも後部座席へと乗り込んだ。