月と太陽

その日の放課後。

わたしは掃除当番で教室に残っていた。

麗佳と佐野くんも一緒だったが、2人はじゃれ合うようにお喋りをしていて、箒を持つ手が止まっている。

わたしは1人で掃除とゴミ捨てを終わらせた。

お喋りが尽きない麗佳と佐野くんの邪魔をしないよう、わたしは静かに教室を出た。

階段を降りて行くと、玄関にタケルの姿があった。

タケルはわたしに気付くと、ゆっくりと微笑んだ。

「どうしたの?帰らないの?」

わたしから話し掛けた。

「しずくを待ってたんだ」

タケルはそう言うと、先に歩き出し玄関を出た。

わたしは慌ててローファーに履き替え、タケルのあとを追った。