月と太陽

次の週の進路相談で、タケルは瀬戸先生にアメリカへ留学する決意を固めたことを話した。

わたしは、賛成したことに後悔はしていない。

むしろ、応援する気持ちの方が強くなっていた。


その週末のことだ。

わたしは、久しぶりに仕事が休みのお父さんに呼ばれた。

今まで月に一度、お父さんの仕事が休みの日にカウンセリングを受けていたのだ。

今回もそれだと思い、わたしはお父さんの書斎にある固めのソファーに腰を掛けた。

「最近はどうかな?身体の調子は」

仕事の時しかかけないと言う、華奢な眼鏡をかけてお父さんが言う。

「前みたいな症状は、しばらく出てません」

わたしがそう答えると、お父さんは微笑んで「そうか、それは良い事だ」と言った。