月と太陽

「それに、まだ本当に行けるかもわからないし、まだ1年も先のことだ」

タケルは明るい声でそう言った。

「タケルなら大丈夫、行けるわ。あと1年、大切に過ごさなくちゃ」

「それまでは、嫌だって思われるほど、そばに居るよ」

「嫌だなんて思わないわ。でも、呆れるくらいそばに居て欲しい」

わたしたちは、顔を見合わせて笑った。

わたしたちなら大丈夫、そう思えた気がした。

それにわたしは強くなった。

クヨクヨしてばかりいた前のわたしではない。

人の愛し方がわからなかったわたしが、今タケルを愛している。

そのことが何よりも、わたし自身に力を与えていた。