月と太陽

梨子へ自分の気持ちを話したことで、少しスッキリとした自分がいた。

けど、行って欲しくない気持ちに変わりは無い。

「一つ言える事は、タケルはしずくを大切に思ってるってことだよ」

そう言っていた梨子の言葉が、耳に木霊するようにずっと残っていた。


次の日の朝。

いつものように一緒に登校するわたしとタケルの手は、繋がれていなかった。

いつもはタケルから手を繋いでくれるのだけれど、あの事があってなのか繋ぎにくいのだろう。

手を繋いでくれないことに寂しさはあったが、わたしの気持ちがわからないタケルにとっては、当然のことかもしれない。

しかし、わたしはもう悩むのをやめた。

昨日の夜は、徹夜をして考え抜いたのだ。