月と太陽

その帰り、なかなか涙は止まってくれなかった。

やっと落ち着いたのは、バスを降りてからだ。

タケルはずっとわたしの肩を抱き、時折頭を撫でてくれていた。

「あら、しずくちゃん。どうしたの?」

帰宅して、いつものように出迎えてくれたお母さんは、泣き腫らしたわたしの顔を見て驚いていた。

「何でもないです。大丈夫なので」

わたしはそう言って、お母さんに笑顔を作って見せた。

わたしはタケルに連れられ、そのまま自分の部屋へ向かった。

部屋に入ると、スクールバッグをデスクの上に置き、わたしはベッドに腰掛ける。

タケルも部屋に入りドアを閉めると、わたしの隣にそっと座った。