月と太陽

家に着き、玄関に入ると、いつもと違う雰囲気だということに気付く。

家の中が静かなのだ。

いつもなら、お母さんの声やリビングのテレビの音が聞こえて来たりするのに。

わたしたちが出掛けてる間に、みんなも出掛けてしまったのだろうか。

でも、お母さんと亜利沙の靴は玄関にしっかりと置いてあった。

「どうかした?」

タケルは何も気付いていないのか、不思議そうにわたしを見た。

わたしは首を横に振ると、ブーツを脱いだ。

中に入って行くと、リビングのカーテンが閉まっていて、薄暗くなっている。

やっぱり何かがおかしい。

そう思いながら、リビングに足を一歩踏み入れた時だった。

突然電気が点き、パン!という音が何度が耳に響き、上から色とりどりの紙が降ってきた。

わたしは何が何だか分からず、その場に立ち尽くした。