月と太陽

タケルはその指輪を購入すると、白い箱に入れ、白いリボンで結ってもらっていた。

プレゼントが買えて満足そうなタケル。

わたしは出来るだけ、嫉妬心を表に出さないよう心掛けたが、そのことで頭がいっぱいで何だか泣けてきた。

それを見たタケルは、心配そうな表情でわたしを覗き込む。

「なんで泣いてる?」

「な、何でもないの。わたしが勝手に泣いてるのだけ」

わたしたちは、そのまま帰宅することにした。

バスの中で涙は止まったが、モヤモヤする気持ちが取り払われることはなかった。