月と太陽

亜利沙に借りたモコモコのムートンコートにロングブーツを履き、中もニットやヒートテックで防寒した。

デートなんだからと亜利沙にスカートを勧められ、分厚いタイツも穿いたが、やはり寒い。

かじかむ手に手袋を忘れて来たことに気付き、やってしまったと思いつつ、右手はタケルに温めてもらい、左手はムートンコートのポケットにしまった。

「今日はどこ行くの?」

わたしはタケルに訪ねた。

タケルはわざとらしく眉間にシワを寄せ、考えた素振りを見せると「まだ決めてない」と答えた。

タケルは何かを企んでいる。

そう感じた。