月と太陽

「タケルは何だった?」

ふとタケルを見上げて、わたしは訊いた。

タケルは複雑な表情を浮かべると、自分のおみくじをわたしに差し出した。

わたしはそれを受け取る。

そして、「大吉」という文字を探したが、そこには無く、その代わりに「末吉」と書かれていた。

「末吉かぁ」

これが出てもあまり喜べないのは知っている。

去年のわたしがそうだった。

「何〜?タケル、末吉だったの?しずくに愛情あげすぎて、自分が愛情不足になるんじゃない?」

冗談半分のように亜利沙が言う。

わたしはタケルの腕に自分の腕を絡ませると、こう言った。

「タケルの幸せが欠けそうな時は、わたしが補うよ」