月と太陽

並んでいるその間は、とても長い時間のように思えた。

ママと彼はお参りをすると、わたしに気付くことなく、わたしたちの横を通り過ぎて行った。

良かった、気付かれずに済んだ。

けれど、ママの頭の中には、娘のわたしのことなんて、これっぽっちもないんだろうな。

そう思うと、悲しくなる自分もいた。

そして、やっと順番が回ってきた。

お金を入れて、大きな鈴がついた長く太いロープを揺らし、お願い事をする。

わたしは強く強く願った。

「なんてお願いしたの?」

亜利沙がわたしに訊く。

わたしは「秘密」と言って、人差し指を口にあてた。

「タケルとずっと一緒に居られますように、とか?」

「まぁ、そんなところよ」

本当は違うけれど、わたしはそう答えた。