月と太陽

目指す神社は、日下家からそう遠くない。

車で10分程の場所にあった。

やはり初詣なだけあり、かなり混んでいる。

なんとか駐車場に車を停めることができ、わたしたちは人だかりの中へと入って行った。

「さっむ〜い」

そう言いながら、亜利沙は涼と手を繋いだ。

わたしははぐれてしまわないよう、タケルの腕にしっかりとしがみ付いていた。

家族連れやカップルでいっぱいの神社。

お参りをするために、長蛇の列に並んだ。

すると、わたしたちの2つ前に並んでる人の顔に見覚えがあることに気付く。

見覚えがあるってもんじゃない。

わたしは咄嗟にタケルの肩で顔を隠した。

わたしの異変に気付いたタケルは「どうした?」と心配そうに訊く。

タケルの肩で顔を隠したまま見上げると、わたしは「ママがいるの…」と答えた。