月と太陽

シャワーを浴びて、部屋に戻ろうとすると、タケルの部屋のドアが開いていることに気付いた。

部屋を覗いてみると、ベッドの上で窓の外を眺めているタケルが涙を流していた。

タケルが泣いている。

それはわたしにとって、とても衝撃的だった。

「タケル、どうしたの?」

わたしは心配になり、タケルに歩み寄った。

わたしの声にふとこちらを向き、驚いた表情を浮かべるタケルは、慌てて涙を拭っていた。

「なんで泣いてるの?」

わたしはベッドに腰を掛けながら訊いた。

「何でもないよ、気にしないで」

そう言うタケルは、わたしに笑顔を見せた。