月と太陽

「明けましておめでとう!」

みんなとそう言い合っていると、テーブルの上に置いてあるわたしの携帯電話が光ったのに気付いた。

メールだ。

4件も届いている。

メールボックスには、梨子、匡人、麗佳、佐野くんの順に名前が並んでいた。

年明けにメールが届くなんて、初めてのことで嬉しかった。

今までは、そういう友達がいなかったからだ。

メールを確認していると、タケルがそばにやって来て「メールか?」と訪ねてきた。

「うん、梨子と匡人から。あと、麗佳と佐野くんも」

「佐野ともアドレス交換してたのか?」

「う、うん、まぁ。教えてほしいって、言われたから…、で、でも!何もないわよ!誤解しないで!」

わたしが焦ると、タケルは目を細めて怪しく微笑んだ。

何かを企んでいる、そんな顔だ。

「じゃあ、誤解を解いてくれ」

「どうやって?」

わたしがタケルを見上げると、タケルは耳元で囁いた。

「ベッドの上で」